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貴方に降り注ぐ物が雨だろうが。運命だろうが。
公演2日目。
早く終わってねみーな今日は早く眠れるかなと思った矢先。

母上の友人が来ていた。あたしも好きなおばさん(失礼)である。
まぁその人にも色々あって、すさんでいたわけであって。
うちに来ると癒されるらしい。わざわざ茨城の鹿嶋くんだりから良く来たものだ。
お金の価値が大人と子供では違うのだからそんなもんなのだが。
友達に会いに来るんだしね。

その人と母上の会話に混ざるのが大好きである。
なんせ三人ともB型だから、どうでもいい話で相当盛り上がれる。
男は頼りないだとか、生きるという点において人間と接するのはどういう試練だこういう存在だとか、器と精神的なものの関係とか、母上の学生の話だとか、親から見る子への感情とか、依存してしまう相手の大きさとか、感謝の意から、あたしの婿は堂本光一でないとダメだという良くわからない好みまで。(ココに母上の理想の全てがつまっている。適度に格好良くてちょっと変そうで関西人(しかも兵庫県東部出身)で、しゃべれて楽しそうという点が)

事細かに覚えておこうと思うのだけれど、濃い話が何回転も展開されていくので、書ききれないほど。
B型はどうしようもない劣等感と共に、此方も最高にどうしようもないほどの自己中心的観点が存在する。B型同士だと、その最高にどうしようもない自己中心的観点を共感できるのだ。
本当に他愛の無いお話なのだが、彼女はそれを求めて祖師谷なんて辺境まで態々赴くのである。

その人には3人子供が居て、1番上のにいちゃん(あたしの幼馴染)が交通事故でおばあちゃんを轢いて死なせてしまった。
其の話を聞いた時、あたしは車しばらく怖くて乗れねーなぁ、とか、裁判は、免許剥奪は、執行猶予は、とかそういうものでしか物事を測れなかったのだけど。
実際会った時、何かが違った。
哀れみなのか、判りそうで判れないでも辛いのだろうな、とか、あたしには何も出来ないのだろうな、という何ともいえない感情が湧く。
泣きそうに成るけど、あたしは結局当事者でも家族でも、それこそ親でもないので泣いては失礼なのだと思い、何もわかってないふり…というか、他人事であるという素振りを見せた。あー…大変でしたねぇ、みたいな。
それも失礼なのだが、あたしは判らないのに判ったふりをしてもばれるからしたくない。
その人は其の事件で夫がどれだけ頼りない存在かということを思い知ったという。
3人目の子が高校を卒業して就職したら離婚するという話まで出ていた。
あたしみたいな未だ20年しか生きていない人間が、どんなにそれってそんなんで良いの、とか、いいトコだってあるじゃんとか、よくある言葉を並べても、もうだめなのだというように見えたので、何も云えなかった。
息子が大変な時に、その人は独りでどうにかするしかなかったらしい。
それで此の人にはもう頼れない、と強く思ってしまったらしい。
20年以上も連れ添った人がそんな人だったというのも、ただ本人に見る目が無かっただけとなるのだが。
男と女の別れなんてそういうものなのだが。
何か重さが計り知れなかった。子供とか、生活とか、結婚って、相当重いものなのだ。
どうするのだろう。あと2年ほど先の話だが、あの家庭はどうなるのだろう。
幸せであってほしい。自分は何も出来ないくせに他人の幸せを願うなんて勝手すぎるけど、あたしはあの家庭の、そのおばさんと幼馴染と、その弟と、3人目の子と、皆で馬鹿騒ぎしたい。

そういえば母上が大病だった時、よく離婚しなかったな、と思う。
あの病気の原因は、あたしが実家に居なかったとか、弟が夜中当然のように家に居ないからだとか勝手に思ってはいたが、どうやら9割以上の割合で父に原因があったようだ。
彼女は荒れに荒れたらしい。浮気とかは無かったものの(どうやらうちはただでさえ性欲というものに乏しい人間が多いらしい…あれ。あたし異端児?)、それ以外の事は結構やっていたようだ。
去年の暮れに父上から電話が掛かってきた時は、何でなのか泣いた。
父親には、さばさばして毒舌で余り他人に関心の無いあたしで通していたので其の電話は物凄くあっさり終わらせたのだけれども。
煙草もまともに持てずに「煙草吸ってくる」と言ってその場に居た皆から離れたのを覚えている。
母親に失望したからでもなくて、哀れんだからでもなくて、心配…という言葉は未だ良くわからないので心配なのかもわからない。でも何か泣いてしまった。
嫌だったのかもしれない。
あたしの中で、母上は物凄く大きな存在。昔は体面とか格式とか学歴とかを重んじる人間だったと思っていたのだが、実は奔放で我儘で、楽天家で相当ミーハーで、完璧主義なのだけれど、こんな中途半端なあたしを認めてくれる。
そんな人間が負の感情に押しつぶされて辛くて、壊れるのが嫌だったのかもしれない。
そういえばその時あたしは横に居てくれた人に「嫌だ」って云って泣きついていた気がする。
…何で離婚しなかったというと、それはオーラなのらしい。
原因は沢山あった。自分が妥協していくことで、張り詰めて、もろくなって、崩れそうになって、でもなんだかんだで崩れなかった。
それは、それ以上の何かがあったからだという。自分に必要な人間だからなのだという。何を差し引いても、今の自分には無くては成らない存在。空気以上。
依存かもしれない。そこに愛なんてないのかもしれない。でも、壊れることは出来なかった。終われなかった。…遂この間似たような経験をしたけれど、それが愛なのか、自己防衛故の依存なのか判らない。でもあたしには、その人は必要不可欠だった。自立というものには程遠いのだけれど。何処までも自分本位なのだけれど。
愛とはなにか。…自己防衛?
判らないけど、傍に置いておいて欲しいようだ。置いていてとは言いつつ、傍に居て欲しいのだろう。女というものも我儘なものだ。男とか、女じゃなくて、人間が、か。
by requiem_her | 2004-08-29 03:58 |
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信念と拘りの相違
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